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令和5年「浜下り」(旧暦3月3日)

旧暦3月3日に行われる沖縄の伝統行事「浜下り」。
浜に下りて災厄を払い清めます。
 
浜下りにまつわる伝承として、美男子に化けた蛇・アカマタの子を身ごもってしまった娘が、浜に下りて身を清め災厄を免れたという「アカマタ伝説」が知られています。

浜下りは女性のみで行われたり、男女混合であったり、地域によって様式はさまざまですが、「ご馳走を持って海へ行き、浜に下りて身を清め、みんなで楽しく過ごす」というスタイルが多いように思います。

辻新思会では、すぐ近くの「波の上ビーチ」(沖縄県那覇市若狭一丁目)で浜下りを行います。
この日は拝所「竜宮」に手を合わせ、白砂を踏み海に足をつけて身を清め、皆でご馳走を食べて楽しく過ごします。

今年2023年は4月22日(土)が「浜下り」(旧暦3月3日)でした。
お昼12時に「料亭那覇」に集合。皆で波の上ビーチへ向かいました。
お天気は上々。
昨年は小雨でご馳走は料亭那覇でいただきましたが、今年は青空が広がっています。

今年の浜下りは、辻新思会5名(上江洲安明理事長、石田律子業務執行理事、新垣久美子理事、外間広美スタッフ、安積美加)、恵子夫人、辻自治会長・玻座真マサ子さま、若狭一丁目自治会長・岸本麗子さま、料亭那覇で働くネパールの青年7名、総勢15名。

石田理事の「ご縁あって沖縄にいるのだから、ぜひ沖縄の伝統文化にも触れてほしい」との想いから、ネパールの青年たちも加わっての賑やかな浜下りとなりました。

まず、波上宮の崖下にある拝所「竜宮」に手を合わせました。ネパールの青年たちも、手を合わせて皆でウートートゥー。

いつも拝所清掃なども手伝ってくれているネパールの青年たち、とても助かっています。ありがとうございます。まいふかがま。

「竜宮はニライカナイへ通じる拝所です。こちらは、旧暦4月1日、10月1日に若狭の女性たちが9ヶ所の村拝みに廻る拝所のひとつです」と岸本麗子若狭一丁目自治会長。

岸本会長をはじめとした若狭の皆様のご尽力により、『若狭町の歴史をつなげる未来づくりプロジェクト』(令和4年8月~令和5年2月実施)の一環で、地域の歴史を伝える案内板が若狭地区6ヶ所に設置されました。
拝所「竜宮」のそばのコンクリート壁には、案内板『竜宮「ニライカナイ信仰」と若狭町村拝み』が設置されています。ぜひご覧になってみてください。

海に足をつけて身を清めます。

その後は、皆リラックス。

とても楽しそうなワンショットが撮れました♪

海を眺めながらご馳走を広げようとしましたが、直射日光が厳しいので木陰へ移動。

自己紹介もしながら、わいわいと皆でクワッチーをいただきました。

親睦も深められ、皆で楽しいひとときを過ごすことができました。
自己紹介の際に、「初めての体験ですがとても楽しいです。来年もまた来たいです」というネパールの青年の言葉がとても嬉しかったです。また来年も一緒に「浜下り」しましょうね。

最後は料亭那覇の駐車場前にて、上江洲理事長(右)と新垣理事のオフショット。麦わら帽子の上にハンチング帽がお茶目な理事長です。
令和5年「浜下り」お疲れさまでございました。
 

ひとつだけ反省点。来年は必ず三線も持っていきますね。(by 美加)

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